空調屋のひとり言

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業務用エアコンのフロンガス回収について


【知らないと罰則も!?】業務用エアコンのフロンガス回収と正しい処分方法をやさしく解説!

お店や会社で使っているエアコンを入れ替えたり、撤去したりするとき、
「このエアコン、どうやって処分すればいいんだろう?」
と悩んだことはありませんか?

実は、業務用エアコンには「フロンガス」という特別なガスが入っていて、
これをきちんと回収しないと法律違反になってしまうことがあるんです💦

この記事では、業務用エアコンのフロンガス回収の理由・正しい手順・注意点を、
わかりやすく説明します!


🌬 フロンガスってなに?

エアコンの中では、空気を冷やしたり温めたりするために
「冷媒(れいばい)」と呼ばれるガスが使われています。
それがフロンガスです。

でも、このガスが外に漏れると――

  • 地球温暖化を進める(CO₂の何百倍も影響がある)

  • オゾン層を壊す

という大きな環境問題を起こしてしまいます。

だから、日本では「フロンを外に出さずに、回収して処理しよう!」という法律ができたんです。


⚖️ 業務用エアコンには「法律で義務」がある!

このルールは、
フロン排出抑制法(ふろんはいしゅつよくせいほう)」という法律で決められています。

そして、家庭用と違って、業務用エアコンの場合は
会社や店舗(=持ち主・使用者)にも義務があります💡

つまり、
「業者に任せておけば大丈夫」ではなく、
使っている人・管理している会社が責任を持たなければいけないんです。


🧾 会社がやるべきこと(かんたんまとめ)

やること 内容
① 定期点検 エアコンからフロンが漏れていないかを年に1回〜数回チェック
② 記録を残す 点検や修理の内容をノートや記録簿にまとめて3年間保存
③ 処分時の回収 エアコンを処分するときは、資格を持った業者にフロン回収を依頼
④ 証明書をもらう フロンをちゃんと回収した証拠として「回収証明書」を受け取る

この4つが、業務用エアコンに関わる基本ルールです。


🚛 エアコンを処分するときの流れ

① フロン回収業者に依頼する

まず、**「第一種フロン類回収業者」**という資格を持った専門業者に依頼します。
この資格を持つ業者しか、法律的にフロンを回収できません。

「○○県 フロン回収業者」と検索すれば、登録業者の一覧が出てきます。


② フロンを回収 → 証明書を発行

業者がエアコンからフロンガスを安全に取り出し、
その場で「回収証明書(フロン類回収証明書)」を発行します。

この証明書は、後でエアコン本体を廃棄するときに必要になります。
また、会社として3年間は保管が必要です。


③ エアコン本体を処分

フロン回収後は、金属部分を産業廃棄物としてリサイクル処理します。
家庭用と違って、業務用は「家電リサイクル法」ではなく
「産業廃棄物処理法」に基づいた処理が必要になります。


💰 費用の目安

内容 費用の目安(1台あたり)
フロン回収・処理 約5,000〜20,000円
撤去・運搬 約10,000〜30,000円
合計 小型:約2〜4万円 / 大型:約5万円〜

※ 設置場所(屋上・天井など)や配管の長さによって変わります。


⚠️ 違反するとどうなるの?

もし、フロンを回収せずに放出してしまったり、
資格のない業者に依頼した場合――

🚨 1年以下の懲役または50万円以下の罰金

が科せられることがあります。

さらに、回収証明書をもらわなかった場合も、会社が罰則対象になることがあります。


🌱 回収されたフロンはどう処理される?

回収されたフロンガスは、

  • 再利用できるものはきれいにして再使用

  • できないものは高温で分解して「無害化」

という方法で、安全に処理されます。

環境への悪影響を最小限にするための大切な仕組みです。


✅ まとめ|業務用エアコンのフロン回収は「義務」+「エコ」

  • フロンガスを外に出すのは法律で禁止

  • 処分時は資格を持った業者に必ず回収を依頼

  • 回収証明書の発行と保存が大切

  • 違反すると会社も罰則の対象に⚠️


🌏 フロンガスを正しく回収することは、法律を守るだけでなく地球を守る行動です。
エアコンの入れ替えや撤去を考えている方は、
ぜひ「フロン回収もお願いできますか?」のひとことを忘れずに😉

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