空調屋のひとり言

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業務用エアコンの耐用年数


1. はじめに:業務用エアコンは“資産”である

業務用エアコンは、オフィス・店舗・工場などあらゆるビジネスの空間に欠かせない設備の一つです。しかし、家庭用とは異なり、稼働時間が長く、導入コストも高額。そのため「いつ交換すべきか?」「あと何年使えるのか?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。


2. 業務用エアコンの「法定耐用年数」とは?

▷ 税務上の耐用年数は「6年」

  • 国税庁の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」によれば、業務用エアコン(建物附属設備)は 6年 と定められています。

  • 減価償却によって毎年費用として計上され、6年経過すると帳簿上は「価値ゼロ」となる仕組み。

▷ 実際の使用可能年数は「10年」が目安

  • 実務上は、10年を過ぎると不具合や効きの悪さが目立つようになり、10年が交換の目安

  • ただし、使用環境・設置条件・メンテナンス状況によって大きく前後します。


3. 使用年数による劣化のサイン

▷ 主な劣化症状

  • 冷暖房の効きが悪くなった

  • 異音・異臭がする

  • 水漏れや霜付き

  • 電気代の増加(効率の低下)

  • フィルター清掃や点検しても改善しない

▷ 交換すべきタイミングとは

  • 修理費が高額(10万円以上)

  • 修理部品の供給終了

  • 10年以上前の機種で保証対象外

  • 電気代や故障リスクを抑えたい


4. 耐用年数を延ばすには?長持ちさせるためのポイント

▷ 定期メンテナンスの実施

  • 年2回以上の専門業者による点検・洗浄

  • 室内機のフィルター清掃を月1回

  • 冷媒ガスの圧力確認、異音・異常振動のチェック

▷ 使用環境の見直し

  • 室外機の周辺に物を置かない

  • 高温・油煙の多い環境では高耐久機種を使用

  • 定格能力より余裕のある機種を選ぶ(オーバーワーク防止)


5. 最新機種への買い替えで得られるメリット

  • 省エネ性能が大幅に向上 → 電気代最大30~50%削減

  • IoT対応や人感センサー搭載で自動運転・空調管理

  • フロン排出抑制法など新制度に対応

  • 故障リスクの軽減、業務停止リスクの回避


6. まとめ

  • 税務上の耐用年数は6年だが、実使用では10年が交換目安

  • メンテナンス次第で寿命を延ばせるが、古い機種のまま使い続けるリスクも大きい

  • 「電気代の増加」「修理費の高額化」「故障リスク」などを考慮し、10年を超えたら入替えの検討を


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