業務用エアコンは、オフィス・店舗・工場などあらゆるビジネスの空間に欠かせない設備の一つです。しかし、家庭用とは異なり、稼働時間が長く、導入コストも高額。そのため「いつ交換すべきか?」「あと何年使えるのか?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
国税庁の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」によれば、業務用エアコン(建物附属設備)は 6年 と定められています。
減価償却によって毎年費用として計上され、6年経過すると帳簿上は「価値ゼロ」となる仕組み。
実務上は、10年を過ぎると不具合や効きの悪さが目立つようになり、10年が交換の目安。
ただし、使用環境・設置条件・メンテナンス状況によって大きく前後します。
冷暖房の効きが悪くなった
異音・異臭がする
水漏れや霜付き
電気代の増加(効率の低下)
フィルター清掃や点検しても改善しない
修理費が高額(10万円以上)
修理部品の供給終了
10年以上前の機種で保証対象外
電気代や故障リスクを抑えたい
年2回以上の専門業者による点検・洗浄
室内機のフィルター清掃を月1回
冷媒ガスの圧力確認、異音・異常振動のチェック
室外機の周辺に物を置かない
高温・油煙の多い環境では高耐久機種を使用
定格能力より余裕のある機種を選ぶ(オーバーワーク防止)
省エネ性能が大幅に向上 → 電気代最大30~50%削減
IoT対応や人感センサー搭載で自動運転・空調管理
フロン排出抑制法など新制度に対応
故障リスクの軽減、業務停止リスクの回避
税務上の耐用年数は6年だが、実使用では10年が交換目安
メンテナンス次第で寿命を延ばせるが、古い機種のまま使い続けるリスクも大きい
「電気代の増加」「修理費の高額化」「故障リスク」などを考慮し、10年を超えたら入替えの検討を